kanpo漢方治療について

― 西洋医学と東洋医学の融合をめざして ―
当院では、「こころ」と「からだ」の両面に目を向けた診療を行っています。その中でももうひとつの大きなテーマが、「西洋医学と東洋医学の融合」です。漢方医学の知見を活かしつつ、西洋医学的な診断と治療を組み合わせることで、より個々の患者さんに適した治療をめざしています。
からだの症状に着目したアプローチ
当クリニックでは、まずは患者さまの精神症状の背景にある身体症状に着目した診療を行い、その上で抗うつ剤の投与をはじめとする精神症状の治療をスタートするという手順を大事にしています。
たとえば、胸のドキドキ感、腹痛、下痢、のぼせ、疲れやすさなどは、こころの状態と関連して現れることがあり、そうした症状への対応として、まずは漢方薬を中心とした治療から始めています。
抗うつ薬などの精神科薬の使用に不安を感じる方も少なくありません。
当院では、患者さまの状態やご希望を丁寧に伺いながら、必要性や効果を慎重に検討し、薬物療法を含めた治療方針を決定しています。
初診時には身体の不調に着目した漢方治療を取り入れ、その後の経過に応じて西洋薬との併用を検討するなど、心と体のバランスを重視した治療を心がけています。
「漢方薬 = 効き目が遅い」は誤解です
「漢方は時間がかかる」「効果が穏やか」といったイメージをお持ちの方も多いかもしれません。
しかし、当院で処方する漢方薬は、症状や体質に合わせ、できる限り速やかに効果が見込めるものを選定しています。
こころとからだを、バランスよく整える
漢方と西洋薬、どちらが優れているという考え方ではなく、それぞれの特長を活かし、患者さんにとって最も適切な治療を選択していく ―― それが、当院の目指す医療です。
心身のバランスを整え、より健やかな日常を取り戻すお手伝いができればと考えています。
kanpo漢方のみの治療をご希望の方へ
「できるだけ西洋薬を使いたくない」「自然に近いかたちで治療したい」という理由から、漢方薬のみでの治療を希望される方もいらっしゃいます。
当院では、そうしたご希望にも対応可能ですので、ご来院の際に医師にご相談ください。
